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【Excel】セル結合せずに中央揃えの横と縦の設定方法!セル結合がダメな理由も解説!

haruko
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Excelで表を作っている時、なるべく見やすいように見た目を整えたいですよね。

「表のタイトルを真ん中にしたいなぁ。」なんて時に使いたくなるのがセルの結合。

でも、ちょっとまって!

Excelでセルを結合すると、いろいろなトラブルの原因になります。

  • 並び替えできない…
  • コピペするとエラーがでちゃう!
  • 選択したい範囲が選択できない。

セルを結合したせいで、こんなトラブルが起きたことはありませんか?

そこで、今回はセル結合をせずに文字列を中央揃えにする方法からセル結合してはいけない理由まで詳しく紹介します。

不必要にセルを結合せず、セルを結合せずに中央揃えにする方法を知って、Excelで作業する時のモヤモヤを解消しましょう!

セル結合せず中央揃え(横)

セルを結合しなくても、複数のセルの中央に文字列を表示する方法はあります

それが「選択範囲内で中央」に表示するという機能です。

選択したセルの範囲内で中央に表示するので、セルを結合していないのに結合されているかのように見えます。

その方法について確認しましょう。

中央揃えしたいセルの範囲を選択
注意点

中央揃えしたい範囲の一番左に文字を入力しなければ正しく設定されません。また、それ以外のセルは空白にしておく必要があります。

選択範囲を右クリック→《セルの書式設定》をクリック
《配置》タブ→「横位置」のドロップダウンリストを表示
「選択範囲内で中央」をクリック→《OK》
完成

これで、見た目はセル結合しているように見えますが、実際は結合されていません。

試しにセルを選択すると、このように国語のセルのみ選択できます。

セルの結合ではなく、セルの内容を連結したい人はこちらの記事で確認しましょう!

セル結合せず中央揃え(縦)

Excelでセルを結合せず中揃えの縦を設定することはできます。

でも縦方向の中央揃えは、横方向のように「選択範囲内で中央」は使えません。

そこで、縦書きテキストボックスを追加する方法で、縦方向の中央に揃えてみましょう

縦書きに設定したいセル範囲を選択

列幅も調整しておきましょう。

《ホーム》タブ→《フォント》グループ→《罫線》から《外枠》をクリック

縦方向に中央揃えにしたいセルの範囲に外枠罫線を設定しておきます。

《挿入》タブ→《テキスト》グループ→《テキストボックス》→《縦書きテキストボックス》をクリック
対象のセル範囲にドラッグし、テキストボックスを挿入

テキストボックスには〇のハンドルがつくので見分けることができます。

Altキーを押しながらテキストボックスを上下左右に広げると、セルの四隅にきれいにあわせることができます。

テキストボックス内をクリック→文字を入力

数値の場合、全角にする方が最終的にきれいに整います。

テキストボックスを選択したまま《ホーム》タブ→《配置》グループ→《上下中央揃え》《中央揃え》をクリック
テキストボックスを右クリック→《図形の書式設定》をクリック
《塗りつぶしアイコン》をクリック→「塗りつぶし」を「なし」、「線」を「なし」に設定
《サイズとプロパティアイコン》をクリック→「プロパティ」を「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」に設定

この操作をすることで、列・行の幅を変更したり削除した場合でもテキストボックスが伸縮するのでテキストボックスのレイアウトが崩れません。

完成

今回は表の外に作成しましたが、塗りつぶしなしにすることで、あたかもそのセルに縦書きで配置したような状態になりました。(塗りつぶしをしてもOKです)

文字の間隔が気になる時

文字の間隔を調整したい場合は、以下から設定できます。

対象の文字列を選択した状態で右クリック→《フォント》をクリック
《文字幅と間隔》タブから「間隔」:文字間隔を広げる「幅」:お好みの数値 を入力

複数のセル結合を一気に設定(横)

セル結合の中でも、複数行のセルの結合かつ行ごとに結合したい時に便利な「横方向に結合」をご紹介します。

複数行・複数列の結合をすると、ふつうの結合であれば行・列ともに結合され大きいセルになりますが、「横方向に結合」だと列どうしは結合されません。

一行ずつ選んで結合を繰り返す必要がないので便利ですね。

結合したいセルを選択
《ホーム》タブ→《配置》グループ→《セルを結合して中央揃え》下向き矢印▼をクリック→《横方向に結合》をクリック
完成

必要に応じて、中央揃えなど配置を整えましょう。

セル結合の解除

すでに結合されているセルを元にもどす方法についても確認しておきましょう。

結合されているセルを解除したい場合は、以下の手順で解除できます。

結合を解除したいセルを選択
《ホーム》タブ→《配置》グループ→《セルを結合して中央揃え》下向き矢印▼をクリック→《セル結合の解除》をクリック

セル結合がダメな理由

セルを結合すると、かんたんに中央揃えができるなど手軽に見た目を整えられてとても便利です。

とくに表などを作成しているときには、ちょっとの操作で見栄えがよくなるのでついつい使いたくなる機能ですよね。

でも、セルを結合することで本来使いたいExcelの機能が使えなくなるデメリットがあります

「セル結合はしないで!」と言われることが多いのはそのためです。

セル結合がダメな理由を覚えておきましょう。

印刷用の資料などは、早くて簡単にレイアウトを整えることができるので、《セルを結合して中央揃え》を使うのもオススメです。

理由1:データ操作の問題

結合されたセルはデータの並び替えやフィルタリング機能ができなくなります。

例えば

売上データを昇順に並べ替えようとした場合、結合されたセルがあると「すべての結合セルを同じサイズにする必要があります。」とエラー表示がでて、並び替えができません。

理由2:数式の使用制限

結合されたセルに数式を入力した場合、数式がエラーとなってしまうことがあります。

例えば

SUM関数を使って合計を計算しようとした場合、正しい計算結果が反映されません。

理由3:コピー&ペースト

結合されたセルをコピーして別のセルに貼り付けたい場合、結合されたセルがそのままコピーされるので自分が意図したようにうまく貼り付けができない場合があります。

理由4:印刷時のレイアウト

結合されたセルがあると、印刷する時にレイアウトが崩れたりうまく印刷範囲を設定できない場合があります。

例えば

複数ページの資料を印刷する時、結合されたセルがあるとページの分割がうまくいかず、印刷結果が不揃いになってしまいます。

まとめ

セル結合は、かんたんに見た目を整えられてとても便利です。

でも、Excelを使う上ではトラブルの原因になることが多く、使用をおすすめできる機能ではありません

ただ見るだけの表などを作るときには、手軽に使えるセル結合は便利ですが、表計算などを含む資料を作成する場合には、デメリットのほうが多くなります。

そこで、今回紹介したセル結合を使わずに中央揃えする方法を覚えておくと、トラブルを避けつつ見た目が整った資料を作ることができます

横方向も縦方向も、かんたんな設定で中央揃えができ見やすい表が作れますし、Excelでの作業がぐっと効率的になります。

セルを結合するとさまざまなデメリットがあるので、使う場面・使わない場面をきちんと判断してデータを作成しましょう!

ABOUT ME
ゆうこ
ゆうこ
管理人
現役パソコン講師です。
講師歴14年で3000人以上の大学生やビジネスパーソンに指導しています。
パソコンの初心者や独学の人にパソコンやオフィスソフトの基礎をわかりやすく伝えるのが得意です。

わかった!なるほど!記事を読んでよかった!と思ってもらえるように、丁寧に記事を書くことを心がけていきます。
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